週1連載開始、自己紹介
朝のキッチンの小さな驚きから
キッチンの木のカウンターの上に、今朝も小さなダンボール箱がぽんと置かれている。蓋を開けると、ふわりと湿った土の香りと、秋の冷たい空気が一緒に部屋へ広がった。中に入っていたのは、近所の直売所で手に入れた野生の栗と、ほんの少しの天然のきのこ。形は不揃いで、スーパーの綺麗な陳列棚に並ぶ野菜たちとはまったく違う。でも、この不完全な姿のなかにこそ、日本の山が育んだ本当の季節の力が詰まっている。東京から遠く離れたこの神戸の街で、私は日々、こうした自然の恵みに触れながら暮らしている。
本題
- スーパーの棚に並ばない「本当の旬」を追いかけて
私たちが普段、何気なく通り過ぎる日本の日常には、観光ガイドブックには絶対に載っていない小さなおどろきが転がっている。たとえば、秋になると日本人はなぜこれほどまでに「箱入りの栗や木の実」に心を躍らせるのだろうか。それは単なる食料品を買うという行為ではなく、季節の移り変わりという短い瞬間を味わうための小さな儀式のようなものだ。自然の恵みはいつだって気まぐれで、毎年同じものが手に入るとは限らない。だからこそ、今この瞬間に目の前にある山の幸と向き合うことが、たまらなく愛おしく感じられる。 - 日常の延長線上にある、京都での新しい挑戦
こうした日本の豊かな自然の幸や、おうち時間を彩る温かな道具たちに囲まれるうちに、私の中にある一つの大きな夢が芽生えた。それは、古都・京都で自分自身の小さな居酒屋「居酒屋かもしや(仮)」をオープンすることだ。観光地として有名な京都の裏側で、本当に美味しい旬の食材や、日本各地の生産者が大切に育てた山の恵みを、気取らない空間でそっと振る舞いたい。このニュースレターは、ただの綺麗なレシピ集や観光案内ではない。一人の生活者が、日々の暮らしを慈しみながら、未来の小さな店に向かって歩んでいくリアルなドキュメンタリーだ。 - 完璧じゃなくていい、手の届く「心地よさ」の共有
海外から日本を見ると、すべてが洗練されたハイテクな国に見えるかもしれない。けれど、私たちが本当に心を満たされているのは、もっと素朴で泥臭い部分にある。少しの手間をかけて下処理をする山菜の苦味や、部屋の片隅に置いたお気に入りの器が持つ手ざわり。そうした日常の些細な「心地よさ」は、日本に住んでいなくても、あなたの生活のなかにほんの少しエッセンスとして取り入れることができる。完璧な専門知識や特別な資格がなくても、「あ、今日の暮らしを少しだけ変えてみようかな」と思える瞬間を、毎週あなたと一緒に見つけていきたい。
まとめ
今日、あなたのキッチンにはどんな香りが漂っているだろうか。もし少しだけ日常のスピードを緩めることができるなら、今夜はいつもより丁寧に淹れたお茶を飲みながら、自分の身の回りにある小さな自然や季節の変化に目を向けてみてほしい。神戸でのささやかな暮らしを大切にしています。神戸の街は猪が友人なので、ふと目にとまる野山の幸や、季節がくれる自然の恵みへのありがたさは言葉に尽くせません。普段見過ごしてしまう日々の生活のなかにも転がっている、そんな小さな感動の欠片をこれからも大切に綴っていきます。
このニュースレターを読んでいるあなたに尋ねてみたい。
あなたが最近の暮らしの中で、「あ、これがあるだけで心がほっとする」と感じたお気に入りのアイテムや食べ物は、どんなものですか?
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