れんこん

色と見た目

全国各地に美味しいレンコンがありますが、関西では徳島産や姫路産がよく知られています。しかし、これらは全国的な需要に対して生産量が少なく、大産地といえばやはり霞ヶ浦周辺の茨城県産や千葉県産が挙げられます。

実は、茨城県産の一部には、穴の中まで白く美しく見せるため、出荷前に漂白処理が施されているものが少なくありません。スーパーに並ぶような雪のように真っ白なものでなくても、穴の内部まで綺麗に見えるよう漂白されたレンコンは意外と多く出回っています。「消費者が美しい見た目を求めているからだ」と産地の農家は語りますが、そもそもレンコンは、土壌に含まれる鉄分が自然呼吸をする穴の中で茶褐色に変色して付着する性質を持っています。「これを食べれば鉄分がしっかり摂れる」と前向きに捉える方が、むしろ健康的かもしれません。

農家に漂白の手間を強いているのは、ほかならぬ私たち消費者の美意識です。全国的な収穫量が減少している今だからこそ、あえて漂白されていない自然な状態のレンコンを選ぶことが、家族の健康を守る賢い選択と言えるのではないでしょうか。


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